中小企業のいろいろな悩みを解決するために作られた作戦室が、 このブログ「頑張れ中小企業」です。
チャイナリスク
 「チャイナリスク」、この言葉は特に製造業では、ここ10年、そして今からの10年もキーワードとして語られる重要なポイントです。コストとの関係で言えば、どこで製造をするのかという問題は常に課題となってきました。

 生産停止、原材料の仕入れの停止、人民元の上昇によるコストアップ、不安定な政権による生産停止、日本の製造業の空洞化などチャイナリスクは様々な側面を持ちます。そして現場では解決しきれないチャイナリスクが、そこには多く存在しています。
 ユニデンは5月、リスク分散のため脱中国依存を決め、新たな生産拠点を中国以外にフィリピンにも設けることを発表しました。ユニデンによると「人件費は進出した1992年当時、月8000円だったものが、今では1万8000円と上がっている。当初は作業員の募集に5~6倍の応募があったものが、今ではなかなか入ってこない。『内陸部から無尽蔵に人が供給される』と言うのは妄想になった。世界中の外資系企業が大量にシンセンに進出してきたためだ。」と言います。また税金優遇のメリットも消えつつあるそうです。

 中国現地工場のコスト競争力は確実に薄れています。また中国国民も、今や低い人件費を生かして製品を造るというビジネスモデルの時代は終わったと考えています。つまり今の日本企業と同じように知恵で稼ぐビジネスモデルを目指したいと考えているのです。人件費も今後、ますます高くなることでしょう。

 中国製造業の競争力は、日系メーカーの技術やノウハウを吸収したことから生まれています。ところが中国市場で思ったような利益を上げている日本メーカーはかなり少ないと言われています。戦後の日米関係が、そのまま当てはまるかのようです。

 地震の際、一瞬で異常を感知し、燃焼をストップさせる感震器。あるいは異常な発熱や過電流に反応し、瞬時に電流をカットするバイメタルスイッチ。こうした安全制御スイッチ、センサー関連のメーカーである愛知県の生方製作所は、研究開発から製造、販売、アフターケアまで一貫した体制を敷いています。海外戦略は、アジア、北米、欧州、オセアニアの各地域で販路を拡大する一方、アメリカと中国という最大の市場規模を持つ国では現地法人を設立。世界最適調達に応えるグローバル展開を進めています。

 生方製作所の中国生産についての考え方は市場に近いところで生産するメリットを取っているとのこと。日本の市場には日本で生産し、アメリカの市場にはアメリカで生産し、中国の市場には中国で生産するというものです。ただし、キーになる技術は海外に出さず日本で持ち続けています。決定的な技術を自社で開発し、特許を取らずに一切公開しない方針を貫いています。

 「技術が流出することを防ぎ、市場に近いところで生産をする。」海外に展開するメーカーの在り方としてモデルになるものだと思います。
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テーマ:中国 - ジャンル:海外情報

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