中小企業のいろいろな悩みを解決するために作られた作戦室が、 このブログ「頑張れ中小企業」です。
目指すべき売上規模とは?
 この時期、大手企業が次々と2004年度の決算を発表しています。トヨタ自動車は、すべての地域で販売台数が増加し、連結での純利益は1兆円を超える1兆1712億円、売上高は18兆5515億円、営業利益は1兆6721億円と5期連続で過去最高だったとのことです。
 NTTドコモはグループ連結決算が、売上高は前年同期比4.0%減の4兆8446億円、営業利益は同28.99%減の7842億円で、過去最高の業績となった2003年度から一転しての減収減益です。減収の理由は、KDDIとの競争のため通話料やパケット通信料の割引サービスを押し進めたため、加入者増のシェアは改善したものの携帯電話事業収入は約2000億円減となったのです。2005年度については,料金値下げ競争が続くと見て、連結売上高は前期比0.8%減と予想、FOMA端末の販売収入増などでカバーし、営業利益は同3.3%増の8100億円、純利益は33.5%減の4970億円と見積っています。オリンパスは、売上高が対前年度比28.4%増の8135億円でしたが、営業利益は同63.2%減の232億円,経常利益は同81.7%減の102億円となり、純利益は118億円の赤字となりました。デジタル・カメラなどの映像事業部の不振がその原因と言います。「映像事業の大頓挫の一言に尽きる」と菊川剛社長は語り、国内におけるデジタル・カメラの売上高が対前年度比39.8%減となったことが大きく響いたと言います。デジタル・カメラ全体の価格下落はもちろん、新機種を投入するタイミングが他社に比べ約1ヵ月遅れたことが影響。1ヵ月遅れれば、販売価格は大きく下落するからです。そのため2006年度には映像事業の人員規模を見直し、工場を統合し、主に海外を中心に4000人の人員削減をして、2005年9月末までに14000人から10000人にする計画と言います。これによって約30億円のコスト削減を見込み、在庫期間については,2005年3月末で平均2ヵ月だったものを、2006年3月末には1.5ヵ月にすると言います。2005年度の見通しでは、映像事業の営業利益は110億円の赤字ですが、医療事業の営業利益は海外での内視鏡の買い替え時期が重なるため、対前年度比11.8%増の730億円を見込み、売上高は対前年度比31.5%増の1兆700億円、営業利益は同116%増の500億円、純利益は230億円で黒字化するとしています。
 さて、随分長々と3社の決算結果について述べましたが、お読みになってどんな感想を持たれたでしょうか?私は「大企業の経営とは随分とリスクの大きいものだなあ。」と感じています。トヨタ自動車は、世界に誇れる大変立派な会社だと思います。会社の模範のようにも言われ研究本も随分出されています。しかし、あのような会社を目指すことのできる企業がどれだけあるのでしょうか。世界でも希に見る成功を長年の努力の積み重ねで勝つ取った企業です。様々な部分で程度が違いすぎて、果たして目標にするビジネスモデルの参考になるのか疑問です。5兆円にも迫る売上規模となったNTTドコモ。これほどの売上でいながらFOMAの市場での広がりにつまずきが出たら、業績は大きく変わってしまう。5兆円規模の企業が一つの方向性を間違うと浮沈に関わる影響を受ける。私がNTTドコモの社員ならば、とても心配です。その上、業界では終わりのない価格競争が熾烈に起きてしまっています。オリンパスも同様に熾烈な価格競争が起きているデジタル・カメラの分野で活動しているため、良質な商品を開発しても利益を上げにくい。まだ高い技術を医療という違う分野で生かし成長しているので、リスクを分散できていますが、それにしても1万4000人を1万人までに絞ろうというのは、凄まじいことのように思います。主に海外を中心にと言いますが、海外だから良いという時代でしょうか?現場ではどのような影響が出てくるのか判りませんから、断言しにくいですが、従業員の方々の生活、関係する企業への影響は大きなものがあると思います。勿論、計画を実行しなければ業界で生き残れないという苦渋の判断があるのでしょう。デジタル・カメラの分野から撤退を決めた京セラのような例もあるのですから。企業はどのくらいの規模を目指すべきか。そんな考え方もあるのでは無いでしょうか。高度成長時代から、ひたすら拡大を目指し企業は頑張ってきました。しかし、今一度立ち止まって考えるべき時代が来たと思います。高い収益性を維持し、上手くいかない事業が出ても、小回りを効かせて修正をかけられる企業規模とは、どのあたりなのだろうか。業界によって、その規模はかなり違うと思います。それぞれ企業毎にそれを模索する必要があるのだと思います。※ただし、大企業は大きな雇用を生み出しているという一点をとっても社会的な貢献は大きいと思います。またNTTドコモやオリンパスが今更、規模を縮小しともいかないでしょう。だからこそ今からの中小企業はどこを目指すべきか、考えるべき時と思うのです。
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 この時期、大手企業が次々と2004年度の決算を発表しています。トヨタ自動車は、すべての地域で販売台数が増加し、連結での純利益は1兆円を超える1兆1712億円、売上高は18兆5515億円、営業利益は1兆6721億円と5期連続で過去最高だったとのことです。
2005/05/15(日) 04:49:11 | 46からのリセット