中小企業のいろいろな悩みを解決するために作られた作戦室が、 このブログ「頑張れ中小企業」です。
「オンライン商人 成功への道 岸本栄司著」
 「オンライン商人 成功への道」は、京都でネット通販によってTシャツを販売している岸本栄司さんが著者の、ネット通販のハウツーが書かれた本です。5年ぐらい前だったでしょうか。テレビ番組の取材を通して知りました。この本を読んでも分かりますし、また実際の取材でも感じたのは、インターネットの世界も大変だということ。


 当たり前すぎる結論です。でも、当たり前ですがやはり当たり前のことを強く感じました。
 販売しているのはアメリカ製のTシャツ。販売価格は2枚で1100円から。私も愛用していますが着心地が違うのです。ざらっとした質感がたまりません。なぜか日本製では感じられないサッパリした肌触り。岸本さんによると製造工程が実は、日本のモノより一工程少ないのがこの質感を生んでいる理由とか。何はともあれ、それが良くて買っている人は多いと思います。また、岸本さん自身、商品に惚れ込んで商売をしています。元々親が経営する衣料品店で働いていた人ですが、ネットショップの未来に賭け独立。ネット専門の販売店を開きました。

 利益を上げるため、商品は全て買い取り。手頃な価格で利益が出せる体制をつくっています。裏を返せば在庫するということ。売れなければ・・・というリスクを抱えています。ネットだから在庫しなくても、という仮定を否定しています。そうでなければ競争力を持つ価格で勝負できないということでしょう。

 スピードを重視し、注文やクレームにも秒を争って対応。日々真剣な商売をしています。でも、売上の目標は1億円程度。それほど大きな売上は期待できないのです。誰もが来ているTシャツ。商品にも自信あり。値段も手頃。商売は真剣勝負と捉えている岸本さんでも売上規模は1億円程度なのです。ここから何が学べるのか?

 売上と利益の規模は机上の検討から導き出された範囲を超えることはできないのではないでしょうか?あれだけ努力している人でも、単価が1000円程度のものを売っていたのでは、また食べ物ではないですから一度買ったTシャツはそうそう古びないし、必要以上に購入する意味もない。贈答用にするものでもない。

 その辺りがラスクを贈答用にもできる商品に練り上げ通販で拡大した、山形のシベールなどとの違いかも知れません。商品のファンが友人、知人に贈っても恥ずかしくない品にまで練り上げることで、ラスク一筋でありながら33億円を超える売上を上げています。どこまで伸ばすことができるビジネスか。机上でどこまで練り上げられるかが、結局売上規模や利益を決めてしまうのかなぁと思うのはこの為です。都合の良い設計図を引けないと良い数字は弾き出せないということでしょうか。

 岸本さんが顧客に送るメールマガジンの読者数は11672人。もし年間に一人1万円購入したとしても、1億2000万円ほどです。勿論2枚1100円からというTシャツを毎年1万円以上買うことも考えられません。(パーカーなどは販売しているのですが、商品を絞り込んでいるところが信頼感を生んでいるという側面が岸本さんのネットショップにはあるのです。)では顧客数を増やせば?しかし、一般には下着に2枚1100円もかけないのです。

 ただし、数字だけが全てでないことは言うまでもありませんが。
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テーマ:企業経営 - ジャンル:ビジネス

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