中小企業のいろいろな悩みを解決するために作られた作戦室が、 このブログ「頑張れ中小企業」です。
流行る店の条件とはpart2~あの“銀だこ”から学ぶ
 前回に引き続き、「やきとり ほっと屋」の話です。「やきとり ほっと屋」について他の人はどんな感想を持っているのだろうと調べてみると「■今日、わしこんなもん食べた」と言うブログでは「焼き鳥重も、焼き鳥@150円が、2本分にごはんと、ノリと玉ねぎとあさつき。焼き鳥いろいろを5本くったほうがよかった。」とありました。判るなあと思います。そんなこと考えさせないようなパンチが料理に欲しかった。昼のランチは「炭火焼き鳥重」の単品とセットだけで勝負しているのですから。それがアピールしないと終わりになってしまいます。
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 私は入り口すぐのカウンターのところに座ったのですが、カウンターの上に店の名刺が置いてあり、それに目を止めました。名刺に「人材をお探しの起業様はパソコンからアクセス」とあるのが気になったのです。焼鳥屋の名刺に人材派遣のようなことが書かれているのは変わっている。企業様ではなく起業様というのも何故なんだろう?もし、一般企業に向けての人材派遣ならば「企業」の筈ですモノね。「起業」にこだわる訳があるはずです。どんな会社なのだろうと思いました。家に帰ってネットで調べてみるとナント「やきとり ほっと屋」を運営しているのは「たこ焼き」専門店の築地・銀だこを手がけた㈱ホット・アイだったのです。銀だこは凄い。たこ焼きに革命をもたらしました。ボリューム感とカリッとした食感。銀だこが始まった頃は評判があちらこちらから聞こえてきたものです。(今はすっかり定着。たいしたモノです。)たこ焼きが嫌い!という人は少ないと思います。でも、何か物足りなさを感じていたのも事実と思います。それを払拭した商品を出してきたのが築地・銀だこでした。社長の佐瀬さんは偉い!あんなパンチが「やきとり ほっと屋」の「炭火焼き鳥重」にあれば、店の感想は一変していたと思います。
 せっかくですから築地・銀だこについて少し話をしましょう。かつて佐瀬社長をテレビ番組で取材したことがあります。印象に残っているのは「銀だこを始めたころフランチャイズで店をやらせてと北海道からやってきた男性がいた。その人は住み込みで1か月働き、苫小牧で店を開いた。2号店がオープンし、初めて北海道に行き、そこで3~4歳の女の子が銀だこの袋を手に『やっと買えた』と笑顔で駆けて行く光景を目にした時、うれしくて涙が止まらなかった。」という話でした。その感動が佐瀬社長を動かしている原動力の一つなんだと思います。そんな感動を大切にしたい。自分の店の商品を「買えて良かったね」(ナント言っても行列ができる店ですから)と言う子どもの声が聞こえたら、こんな感動ないと思います。しかし、佐瀬社長はその感動を意識的に持続し持ち続けようとしていると思います。そして、それをパワーに変えて仕事をしている。それが成功している要因の一つではないでしょうか。勿論銀だこには他にも成功のワケが幾つもあります。①「商品力。」普通のたこ焼きに比べ1.5倍はあろうかというあのボリューム感は嬉しい筈です。10個500円と決して他に比べて安くはない。でも満腹感がたまりません。その上、焼いた上で揚げるようにして作る独自の製法がすばらしい。だから「ねちょ」ではなく「カリッ」を感じさせる。あの食感に皆、はまってしまうのでしょう。②「作っているところをガラス張りで客に見せる店舗設計。」基本的に作り置きをしません。だから客が多いと並ばなければなりません。でも、作っている所って見飽きないんですよね。それに帰ってすぐ食べなきゃという気にますますさせてくれる。できたて感は100%。そしてできたてを食べれば美味い!普通のたこ焼き屋に比べ店のスペースは見せようとするため広くなってしまっていると思います。でも、顧客に銀だこのたこ焼きが強力にインプットされますから、他の店には行きたくなくなる。やっぱりあそこじゃなくてはとなりますから。またそんなことをフォローするため細かなハウツーを店で展開しているのも素晴らしいです。でも他が追随しにくい一番の要因は佐瀬社長の感動を大切にする意識にあるように私には思えてなりません。
 さて、名刺に「人材をお探しの起業様はパソコンからアクセス」についてですが、ホームページを見ると面白いことがわかりました。外食チェーンは、どこも人材の流動化や管理に苦労している。それなら自社グループだけではなく、他社で働く人材も供給から教育、管理までしてみようと言う事のようです。店作りに集中し、人材のことはお任せ下さいということでしょうか。特にスタート時には広げていく課程で人材の供給が追いつかず困っている企業が多いのだと思います。そのあたりのことがあって起業様とあるのでしょう。大手は自前でやっているでしょうから。築地・銀だこを大きく成長させていく中で得たノウハウを出していこうということではないでしょうか。
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